楽器を演奏したり曲を聴いて楽しんだりと、音楽との接し方はさまざまです。中には、独自に音楽理論を学び、より音楽を楽しんでいる人もいます。音楽の世界を広げてくれる音楽理論について、初心者でも無理なく学べるおすすめの本を厳選して紹介します。 こちらのページでは、普段作曲講師として活動している私が実際に読み込んでお勧めできると感じた作曲にはもちろんのこと、演奏にも是非役立てて下さい。目次ページ数が多く、標準的な大きさでありながら辞書のような存在感があります。内容は理論的な事柄を順序に沿って淡々と述べていくような構成になっており、教科書に近い真面目に、かつコードに関する知識をきちんと吸収したい方にはお勧めできる本です。反面で、説明に親しみやすさを求めていたり、楽しみながら読み進めたい人には少し敷居が高いかなとも思えました。この書籍では解説はとても丁寧なのですが、それらを実用につなげるにはある程度の想像力が必要になりそうです。そのような意味から、このあたりは「理論書」という性質上難しいところがありますが、各章の終りには練習問題も掲載されており、著者の配慮が感じられます。ページ数は500ページ近く、そして大型本で手に持つとずっしり重いです。お値段も結構高いので買うのに躊躇してしまいますが、中身は本物でただ内容は若干高度で、ある程度の知識を持った人でないと読破するのは難しいかもしれません。またマイナーセブンスコードを「〇-7」と表記したり、「チェンジ」や「ヴァンプ」などのジャズ(バークリー?)用語が多用されていたり、この本特有の表現があって慣れも必要です。反面で好感が持てるのは題材となっているのはほとんどがジャズの有名曲ですが、解説されている理論の実例が五線譜で掲載されています。さらには曲タイトルに加えてアーティスト名やアルバムタイトルも併記されているので、ネットで簡単に調べて音源を確認することができます。また語り口はソフトで優しいので、机の上にこの本を広げてゆっくり読み進めているとまるで個人レッスンを受けているような気分になります。上巻・下巻による構成で、前述の「ザ・ジャズ・セオリー」がいかにも海外(バークリー)的であるのに対し、こちらは1970年代頃の本であるため印刷にはなかなか歴史が感じられますが、内容は確かなものです。またところどころに上巻は「初級編」ということで根本的な部分から解説されており、下巻では「中上級編」として上下あわせて購入したい良書です。コードの成り立ちやコード進行の基礎的な扱い方、ノンダイアトニックコードやテンションコードなど、キーボード奏者である篠田元一さんによる書籍であるためその他「転調」「スケール」「モード」などについても記載があり、あわせて音楽を作ったりアレンジしたりする際の基礎知識として常に手元においておき、何度も読み返しながら活用することで理解を深めていくことができるはずです。一時期、廃刊のため手に入りづらくなっていましたが、先日無事に復刊して入手できるようになりました。こちらはいわゆる理論書というよりも、語りと同じ文体には親しみやすさがありますが、裏を返せば取り留めのない方向に話が飛んでしまっている部分も多々あり、硬派な理論書を求めている人にはあわないと感じられるかもしれません。とはいえ扱われている内容は正統派なポピュラー音楽理論で、コードと同じくスケールについてもしっかりとページが割かれているあたりは、やはりバークリー理論系の書籍、といったところです。この本の作風が一般的な読み物にも近いため、理論書に慣れていない人がこちらも上下巻あります。また、内容は楽典をより作曲・演奏のために詳しく掘り下げたようなもので、予備知識が無い人にとっては少し高度かなとも感じられますが、昭和30年に初版が刊行されたという書籍ですが、内容からは古さが感じられません。本書をご紹介するうえで特筆すべきは、一つの事柄を説明する際にも、必ず実際の曲から譜例を掲載し、それぞれについてしっかりとページが割かれています。また、クラシックを対象としていながらも音楽に関するほとんどのことが扱われており、一応「クラシック系」に分類していますが、ポピュラー理論的目線とクラシック理論的目線の両方から語られています。扱われている内容は「音程」「音階」「調性」など楽典にも通じるもので、二人の登場人物によるセリフの掛け合いによって親しみやすさに配慮されているので、音楽の知識がほとんどなくても恐らく読み切ることができるはずです。入門書といえども初心者にとって十分な内容であるため、ここで得た知識をもとにもう少し高度な理論書にステップアップする、という手順で活用することもできるでしょう。音大向けのスタンダードな楽典といえば、そんな中で、本書ではタイトルにもある通り特に3章以降は問題も付いているため、それらを解くことで自分で理解度を確認することもできます。こちらも文体はどこかコミカルで、語り口も軽快なのでページ数が少なく、わりとスムーズに読めてしまうため音楽理論の入門としてもお勧めできます。また個人的に好きなのは、音楽理論書でありながら「音が無い」という状態に対する考察を何よりも先に扱っている、というのはなんとも挑戦的だと感じます。作曲家でもある著者の音楽的な教養の深さが感じられる本です。ここまでポップス・ロック系の音楽理論というと、どうしてもジャズ系(バークリー系)の理論に代表されるようなしかし、そもそもそれらを理解するためには楽典で扱われているような基礎的な知識が求められるもので、それを知っているか否かによって理解のスピードも変わってきます。両方の書籍を上手に活用しながら、音楽理論について詳しく知る次の記事 内山敦支ポップス・ロック専門の作曲の先生。1977年8月生まれ 作曲歴27年・講師歴9年。現在は作曲勉強会・個人レッスン・動画公開・ブログ執筆等を中心に活動中。これまで対面・オンラインを通して100人以上の人に作曲を教えてきました。ビートルズと柴犬が好き。プロフィール詳細は 当サイトへのお問い合わせは、以下ページよりお願い致します。 すべてのキーのダイアトニックコードを一覧化しています。 © 2020 うちやま作曲教室 All rights reserved.

ポップス、クラシック、現代音楽などの作曲方法、民族音楽、DTMの音のミキシングの方法などです。 作曲というか、アレンジ、編曲の本です。ジャズ、ボサノバ、ロック、R&B、ファンク、フォーク、J-pop と色々なジャンルの特徴をまとめ、詳しく解説されています。ある程度、音楽知識がないと難しく感じられると思いますが、実践的で面白いです。自分の曲をこの本の通りに編曲したらドンドン上達します。 ポップミュージックを作曲する際の最も一般的な方法がコードから作曲する方法です。しかし、この本ではモードというなので、初心者向けではないですが、おすすめできる本です。 Jazz のスタンダードが掲載されている本です。スタンダードハンドブックという割りに、Jam sessionで良くやる曲が入っていないのですが、この本の良いところは単純なコード進行で書かれているところです。ジャズジャムセッションと言うと、ビバップのようにコードからアドリブをとるスタイルになりますが、その際ミュージシャンがコードを色々変化させて、ソロをとります。 有名なジャズスタンダードを集めた曲集 この本は曲の原型といえる、簡単なコード進行のみ書かれているので、アドリブの練習にもなるし、アナライズすることで作曲の勉強にもなります。この本と   上でも触れている Jazz Standard を集めた楽譜です。その量、400曲!ほぼ、すべての楽曲を網羅してるのではないでしょうか?以前は、著作権の関係で違法な本だったらしいですが、契約が成立し正規販売になりました。    この本も曲集で、ジャズベーシスト 納浩一さん監修の本です。世界のトップジャズミュージシャンに数えられる納浩一さんが監修した本なら間違いないですね!何より良いのがCD付きでその曲の雰囲気を味わえます。今、大分売れている本です。  どの本もしっかりやれば勉強になります。買った本とじっくり付き合いましょう。しかし、ジャズのアドリブの考え方は様々です。出来れば違った観点から見ている本を何冊か持っておいて、グルグル順番に勉強すれば飽きずに、しかもお互いの本の内容がくっついて面白いです。ここでは、違った観点の本を紹介します。  基本から説明されているので、ジャズ初心者の方におすすめしたい本です。この本の特徴はタイトルにあるように『ドレミ』を使って説明しています。つまり固定ドで考えられているわけです。ジャズのアドリブは様々な捕らえ方があるので、何が正しいとかはなく、この本に沿って学べば間違いなく勉強になります。  世界的に売れている本です。本格的にジャズを勉強したい方におすすめします。すべてのジャズ理論が網羅されています。値段は高いですが一生モノの本です。    最初から理論を勉強しまくって頭でっかちになるより、この本で2-5-1フレーズを弾きまくった方が、上達は間違いなく早いです。おすすめです!  ビル・エヴァンズ〈マイ・ロマンス〉ビル・エヴァンズとかだとよくハーモニーの話は出ますが、そのリズムなどについてなど凄く面白い!●南博さん(ジャズ・ピアニスト)──今の時代、パソコンがあればどんな音楽でも作れてしまいます。しかし、いい音を出そうとすると、作曲技法並みに色々勉強しなくてはなりません。どんなに良い曲でも、しっかり音が鳴っていないと台無しになってしまいます。僕も作り始めは、何も考えずにやっていましたが、今改めてその頃の曲を聴くとひどいですね。。。無駄な時間を使って欲しくないので、作りながら本を読んで勉強していきましょう。ミックスやマスタリングには(もちろん作曲も)、正解はありませんが、ひどいミックス、ひどい作曲はあります。最初に基礎だけ学んでしまいましょう!おすすめの本はこちらで紹介しています。 シンセは最初面倒に感じますが、意外に構造は理解するのは簡単です。ただ、ネットで読むと素人がまとめてたりするので、やたら複雑に書かれてたりします(これは、僕もシンセについて書いてるので、複雑な気分ですが。。。僕の場合出来る限りわかりやすく最初の入り口くらいまで書いてます)。 この本ですが、凄く分かりやすく色々な例を含めて書かれています。内容も非常に深く素晴らしいですね。でも、そこら辺の知識が全くない方には薦められません。ある程度電子音楽を作ったことがあって、さらに知識を深めたい人向けの本です。超おすすめです! FMシンセはその独特の音色から変わらず人気のシンセです。でも使い方が複雑。。。狙った音が出せん。。。と言う方も多いと思います。その構造を理解してFMシンセを使いこなしましょう!僕もFMシンセの構造など書いていますが、実際の音作りまでは書いてないので、本で読むことをお勧めします。  ドビュッシーがペンネームで書いた本でこれも面白いです。 シューマンの書いた音楽評論の本です。ベートーベン、リスト、メンデルスゾーン、ベルリオーズといった今でも知られる大作曲家が出てきます。おすすめです。 この本は音符から楽器を使わずに歌うための練習の本です。コード(和声)が番号で振られていて、それを弾きながら実際歌うというものです。ですので、ある程度の音楽知識が必要になります。ですが、長年売れ続けている良書です。 その名の通り西洋音楽の歴史をザーッと追っていく本です。さすがに細部までは無理ですが、けっして浅く追っていくわけではなく、時代時代の音楽の重要な点を、時代背景なども含めて書いています。レビューでも高評価ですが、確かに!って本です。西洋音楽の歴史はこの本などを参考にしながら、僕もまとめてみました。 現代音楽の作曲法は自由ですが、自分の語法(作曲法)を発明し作曲しなくてはなりません。そのメシアンの作曲の方法論が書かれた本です。なんと書いた年齢36歳!!どんだけ天才なんだよ  日本語訳は長い間絶版でしたが、改めて再版されました!わーい。(僕は英語版買っちゃったけど)現代音楽を作曲したいんだ!という人は避けて通れない本です。 ブーレーズの著書です。下で序章についてだけ書いています。 日本を代表する作曲家、「音」に対して深い考察で書かれた本で、深すぎて疲れてきます 笑哲学書に近いですね。線の音楽と名づけられた自身の作曲技法についても書かれています。 木石 岳さん編著、川島 素晴さん監修の本で現代音楽の重要な系譜、曲について非常にわかりやすく説明しています。木石 岳さんは『macaroom』というバンドをやっていまして、このバンドも最高に良いです。ジョン・ケージの音楽を変えずにポップに出来るのか?というコンセプトのアルバムや、エレクトロニカを発表したりしています。川島 素晴さんは現代音楽の作曲家で、日本の現代音楽を牽引する作曲家の1人です。 現代音楽の本は、ほぼ哲学書に近いような事が多いのですが、この本はそれぞれの曲の要点を抑えて、かつ分かりやすく説明しています。そして浅くない。本当におすすめできる本です! 巨人シュトックハウゼンの作品を扱った本です。僕も何度か作品のアナライズを試みましたが、挫折しましたね 笑日本語でこのような本が出版されたことは、本当にうれしいです。今後ずっと重版され続けるんじゃないかなと思う素晴らしい本。 下の三冊も現代音楽の本です。個別に記事を書いているので読んでみて下さい。 世界には様々な音楽があります。その中で私たちの親しんでいる音楽はヨーロッパの音楽で、これは音楽の一分野でしかありません。しかし、現在の現代音楽においては、インターネットやテクノロジーの発達により、その垣根を越えた作曲がなされていて、地球と言う民族音楽が作曲されています。 どちらにせよ、民族音楽がなんなのか知らなければ、それを応用することは出来ません。 著者の小泉文夫さんは音楽家ではないのですが、世界の民族音楽を研究した第一人者です。かの坂本龍一さんは大学で小泉さんの講義を聴き衝撃を受けたそうです。たしかに、アルバム『千のナイフ』は西洋とアジアと電子音楽が混じったアルバムです。その影響もあると思います。僕が好きなアルバムTop 10 に入る名盤です。書いてある内容も非常に興味深く、あなたの世界を広げる為に読んでみてはいかがでしょうか?そして、題名が好き   この本は『音』関することを、網羅した本です。例えば、音の心理、音で空中浮揚、VR、声の話。。。どれをとっても面白く、しかも分かりやすいです。音に興味があったら超おすすめです! この本は上の本とは違い、音楽で使われる『楽音』自体を科学的に扱ったものです。ドレミの成り立ちや民族音楽などなど、非常に内容に富んでいます。おすすめです。 この本は学校に行ったわけではなく、ゼロからお笑い芸人、劇作家、パフォーミングアーティスト、演出家、漫画家、アニメ監督などとして活躍する小林さんの本です。作曲の具体的な方法が載っているわけではありませんが、制作に関する金言が載っています。必読です!ポップ音楽、ヒップホップビート、クラブミュージック、現代音楽とジャンルレスに全ての音楽を平等に愛しています。音楽制作の依頼はポップ音楽、ヒップホップビート、クラブミュージック、現代音楽とジャンルレスに全ての音楽を平等に愛しています。音楽制作の依頼は ためになった作曲、音楽の本をおすすめ!ここでは僕が読んで参考になった本を紹介します。ポップス、クラシック、現代音楽などの作曲方法、民族音楽、DTMの音のミキシングの方法などです。Pop music編リハーモナイズで磨くジャンル別コード・アレ 本のタイトル通り、音楽理論について述べられた本書はこの手の本にしては珍しく文庫本のサイズとなっており、持ち運びや、気軽に手にとれるという意味でも思いのほか重宝します。