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鉄道、就職、大学等の背景事情就職における「学歴フィルター」の具体的な基準と目安について気になったことがある人はいるはず。大学名でどの辺りの学校がセーフ・アウトのボーダーラインとなるのか。偏差値ランクをもとにそれを考えてみた。人気の高い大手企業では、学校名だけで採用の選考を行っているわけではないが、「ターゲット校」というものを定めている会社があるのは確か。そんな思いから、直線的な基準がない学歴フィルターが就活市場で存在している理由ではないだろうか。目次具体的な大学別の「学歴フィルター」の基準は以下の表のような感じになる。国公立と私立それぞれで分けてみるとこうなる。難関大学に分類される具体的な学校は、国公立であれば旧帝大クラスである。東京・京都・北海道・東北・名古屋・大阪・九州がいわゆる7帝大に入る。これに加えて東京工業・一橋・神戸の3校を合わせて「旧帝大+3」というグループに入る。私立の難関大学といえば、早稲田・慶應義塾・上智の3校である。こちらもまた学歴フィルターは余裕でクリアできるレベルであり、旧帝大と肩を並べる。もし仮に超大手企業にエントリーしてみたものの、書類選考の段階で不採用になった場合、その原因は学歴フィルター、つまり大学名ではない。ESの内容に理由があると考えられる。割合的には面接にまで進める人が多く、スタートの段階では優秀だとみられやすい大学である。上位ランクに来るのは、国公立大学であれば大都市周辺に立地する学校になる。東京と大阪周辺は全体的に偏差値が高い傾向にある。また、政令指定都市に立地する国公立大学もこの「上位」に分類される。具体的には、以下のような大学がここに分離される。国公立大学では、旧帝大までは偏差値が高くないものの、地方の国公立大学よりは偏差値が高いところが「上位」に区分けされる。私立大学では、MARCH、関関同立クラスの各大学がここに入る。さらに、東京理科大や学習院大学などもここに分類される。学歴フィルターでは概ねクリアできる。一部の本当に倍率が数百倍レベルに達する企業では割合的に絞り込まれてしまうものの、大半では余裕でクリアできる。したがって、大学別でのネームバリューで不利になる立ち位置になることはほとんどないと考えてよい。TVCMを放映しているような超大手企業だと、学歴フィルターの基準は上の表が1つの目安になると考える。もちろん、すべての会社がこのような目安を実施しているわけではない。具体的な明文化された基準は存在しないのは事実である。ただ、就職の世界を直感的にとらえると、上場企業の中でも業界トップを走るような有名企業だとこのような感じになる。難関大学に分類されて入試のレベルと偏差値が高い大学から多くの学生を採用する傾向が見られる。国公立大学に限っては、偏差値のレベルによる学歴フィルターの強さがそれほど大きいわけではない。一部の金融や総合商社となると、東大や京大をはじめとする旧帝大クラスの難関校に絞っているところも見当たるが、大半では地方の国公立大学を含んで「対象外」に当たるような学校が少ない。背景にあるのは入試の事情である。国公立は基本的に一般入試で入るのが基本であり、学力の高さが絶対に求められる。最近だとAOや推薦があるが、それでも一定水準を満たした学力があることが前提になる。国公立=優秀という目で見られることが多いため、就職の世界でも有名企業で採用される学生が多い。一方の私立大学となると、学校名で有利不利になるケースがある。書類選考の段階で合否が決まることが少なくない。東証一部上場企業のような大手だと、MARCH・関関同立が1つの目安になるというのが私の印象である。早稲田・慶応義塾・上智大学・東京理科などがまったく問題はないだろう。明治・青学・立教・中央・法政+関西・関西学院・同志社・立命館といった有名私立大学が学歴フィルターのボーダーラインとなりやすい。ワンランク下位の日東駒専・産近甲龍になるとやや苦戦を強いられる可能性が出てくる。ただし、有名企業でも人手が十分に足りていない会社だとこの限りではない。学校名に左右されることなく、本当に人物重視で新卒採用を行っている会社もある。学歴フィルターの存在はあくまでも一部の企業に過ぎないのも確かだろう。旧帝大の定義旧帝大であればどこ大学でも学歴フィルターに引っかかることはない。東大・京大が有利になるのは言うまでもないが、それ以外の旧帝大(名大・阪大・東北大・九大・北大)とそれに準ずる大学(東工大・一橋大・神戸大)いずれも同じ。テレビCMを放映し、業界最大手の超有名企業でも、大学名では通過できる。採用ターゲット校にも該当しやすい。これらの大学に在籍する学生で書類選考で落とされたとしたら、それは学歴が原因ではない。エントリーシートの内容や出身地である可能性が極めて高い。旧帝大の学歴フィルターの通過是非早慶上智の定義早慶上智もまたどこ大学でも学歴フィルターに引っかかることはない。旧帝大と同じランクとしてほとんどの企業で取り扱われる。同様にテレビCMを放映し、業界最大手の超有名企業でも、大学名では通過できる。早慶の2校は特にOB・OGが強いこともあって学歴フィルターは余裕中の余裕。上智大学が早慶に比べると若干大学ブランドでは劣るものの、学歴が原因で劣ることは考えにくい。これらの大学に在籍する学生で書類選考で落とされたとしたら、それは学歴が原因ではない。エントリーシートの内容や出身地である可能性が極めて高い。早慶上智の学歴フィルターの通過是非難関国公立大学の定義旧帝大クラス以外の難関国公立大学もまた、比較的学歴フィルターに引っかかる可能性は低い。「旧帝大・早慶限定」のような超学歴社会が浸透した企業だと難しいが、ほとんどの場合は例え業界トップ級の大学でも学歴フィルターに引っかかるほどではない。なお、このランクの大学では文系と理系で若干事情が異なる傾向もある。理系はそもそもの学生数が少ないこともあって、大学名だけでかなり有利になりやすい。文系は学生数が過剰気味であること、私大との競合があることもあって、旧帝大や早慶との差が見られる。業界トップ級の企業では数名の採用こそはあるが、割合的には少なくなりやすい。インフラ、商社で学歴フィルターに引っかかることが想定。難関国公立大学の学歴フィルターの通過是非MARCH・関関同立の定義※最近では「SMART」という大学群も…(上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、東京理科大学)MARCH・関関同立も私立大学の中では比較的学歴フィルターに引っかかる可能性は低い。ただし、「旧帝大・早慶限定」のような超学歴社会が浸透した企業だと書類選考などで通過するのは難しい。さらに、学生数が多い大学が揃っている割には採用数が少ないなんてこともある。理系はそもそもの学生数が少ないため影響は少なく、不利になることはまずない。しかし文系はさらに厳しい。「私文」という言葉があるように、企業側のイメージとしても私立文系は「あまり勉強しない」という負の印象もある。MARCH・関関同立の文系学部では業界トップ級だとエントリーシートがよほど優れているなどでないと、学歴フィルターに引っかかる可能性がある。MARCH・関関同立の学歴フィルターの通過是非地方国立大学の定義弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、東京学芸大学、東京農工大学、東京藝術大学、東京海洋大学、新潟大学、信州大学、山梨大学、静岡大学、岐阜大学、三重大学、富山大学、福井大学、滋賀大学、京都工芸繊維大学、奈良女子大学、和歌山大学、岡山大学、鳥取大学、島根大学、山口大学、香川大学、徳島大学、愛媛大学、高知大学、佐賀大学、長崎大学、大分大学、熊本大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学いわゆる「駅弁大学」が該当※高崎経済大学、前橋工科大学、愛知県立大学、京都府立大学も同水準地方国立大学も比較的学歴フィルターに引っかかる可能性は低い。偏差値は50前後の大学が多く、日東駒専・産近甲龍と同じくらいではあるが、受験科目数が多く、しかも入学の時点である程度の学力が求められるため、世間一般からの評価は高め。私立大学で換算するとMARCH・関関同立と同じくらいという印象。「旧帝大・早慶限定」のような超学歴社会が浸透した企業だと書類選考などで通過するのは難しいが、大抵の上場企業では学歴で不合格になることは稀。採用実績校で地方国立大学が少ないのは単純に在籍する学生数が少ないから。なお、国立大学は特に理系に強いこともあって、理系の学部学科の学生が学歴上有利。文系も不利ではないが、理系に比べると劣るのは確実。地方国立大学(駅弁大学)の学歴フィルターの通過是非日東駒専・産近甲龍の定義日東駒専・産近甲龍・南愛名中は残念ながら一部企業では確実に学歴フィルターに引っかかる。学歴社会が浸透した企業だと書類選考などで通過するのは難しい。私大ではMARCH・関関同立以上をターゲットとしている場合は書類選考で落とされることが想定。東証一部上場企業の中でテレビCMを放映する知名度の高い有名企業で顕著。採用枠に1,2名こそは入れたとしても、学生数が多い大学の割には非常に少ないという現象が見られる。このランク帯の私大は偏差値こそは50前後で地方の国公立大学と同水準の数値であるが、実際の合格難易度が異なり、社会的な評価も別物。「地方国公立大学>日東駒専・産近甲龍・南愛名中」という見方が基本。文系・理系どちらもこの点で同じだが、特に供給過剰の文系では厳しい情勢。日東駒専・産近甲龍・南愛名中の学歴フィルターの通過是非大東亜帝国・摂神追桃の定義首都圏の大東亜帝国、近畿圏の摂神追桃、愛知県の名名中日だと確実に学歴フィルターに引っかかる。有名な大手企業だけでなく、上場企業でも全体的に通過できるかどうか怪しい。偏差値は50未満。40~45付近で推移。学力の水準が低いと判断せざるを得ない領域で、「勉強ができない」「頭が悪い」のような負のイメージが付きやすい。文系のみならず理系でも大学名で書類選考の段階で不採用になる。「準Fランク」、つまり底辺のワンランク上というだけに過ぎない。大東亜帝国・摂神追桃・名名中日の学歴フィルターの通過是非Fランク大学の学歴フィルターの通過是非Fランク大学(ボーダーフリー)はもはや学歴フィルターの議論の余地がない。難関大学出身者が揃う企業では確実に引っかかる。テレビCMを放映する超有名企業ではまず大学名ではじかれる。上場企業のみならず、ちょっと有名な会社でもFランク大学だと怪しい。偏差値は40未満。「名前さえ書けば入試で合格する」と言われるほど。大学名だけで悪い印象ができてしまうことも。大手企業の書類選考で通過できたとしたら、それは相当運が良いともいえる状況。「学歴フィルター」と言っても、選考段階によってそれが評価の対象になる時とならない時がある。基本的に大学名は応募者が過剰気味になった際に選考対象をしぼるための優劣の判断材料となる。これが書類選考の段階。逆に面接選考からは学歴はあまり意味をなさない。学歴フィルターの主戦場となるのがエントリーシート(ES)による書類選考。大手企業を中心に、面接に進める学生を絞るために大学のレベルで振るいにかける。前述の「東証一部上場企業のような大手だと、MARCH・関関同立が1つの目安になる」というのがこの書類選考での結果に影響する。一定の難易度の大学に在籍していないと自動的に落とされてしまう。1次面接から2次面接、最終面接まで、面接からは完全に人物面が評価の対象。学歴以外の個人の能力や採用担当者の印象で合否が決まる。東大であっても人物面で評価が不十分だった場合は不採用になってしまう。逆に地方国立大学でも人物面で良好だった場合は内定に至る。グループディスカッションも基本的に面接と同じ。学歴は無関係と考えてよい。学生が5人で、在籍校の内訳が東大、千葉大、早稲田大、法政大、東洋大だったとする。ここで良好と評価されたのが東洋大だった一方、東大の学生はイマイチだったら、次の面接に進めるのは東洋大。東大はこの時点で不採用となるだろう。一部の企業ではリクルーターの制度がある。特定の大学からの応募者に対して人材獲得を任されたOB・OGが裏ルートとして面談という名の選考を行うケースが、大手企業を中心に存在する。正規の選考ルートとは違って、面接回数が少ないなどのメリットがある。リクルーター面談の対象になるかならないかは、各企業の採用ターゲット校になっているかどうかで決定。参考:したがって、ここは完全に「学歴フィルター」があると判断できる。原則として難関大学の学生のみがターゲットにされる。リクルーターが付く大学のボーダーラインは書類選考の学歴フィルターよりもさらに厳しい。有名企業では旧帝大、早慶のみになりやすい。東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿しています。私見が含まれますが、是非読んでいただけたらと思います。》阪神高速道路の新卒採用の倍率は推定30倍! 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