T2 トレインスポッティングのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。 ... 《ネタバレ ... ところどころに「トレインスポッティング」演出が観られて、映画ファンには嬉しいところ。特にラストのカメラの引きが最高! 『t2 トレインスポッティング 』 がついに日本でも公開され、ヘロイン中毒者続出─ とまでは流石にいきませんが、トレインスポッティングの禁断症状に苛まれる映画ファンの方々も多いのではないでしょうか。 『映画クレヨンしんちゃん 襲来! Copyright © 2020 Cinemarche こんばんは、M&Oです。今回のM&Oの絶対おすすめ映画は前回の映画紹介で前作を観ている人にとっては非常に感慨深い作品となっています。それでは『T2トレインスポッティング』の映画紹介です。 上映時間は117分。  監督は前作に引き続き キャストは他。こちらも前作に引き続き同じキャストで嬉しいです。友人たちと大金を稼ぎ、レントンがその大金を盗み逃げた日から20年に歳月が過ぎていました。そしてレントンはかつての地元に戻ってきました。レントンは母親の死に目に会う事が出来ず、また自分が犯した裏切り行為のせいで落ちくこともできずにいました。レントンはかつての友人スパッドを訪ねると、スパッドはちょうどその時ビニール袋を頭から被り自ら命を絶とうとしていました。慌てて袋をもぎ取りスパッドを助けたレントンでしたが、スパッドは邪魔されたことに腹を立てます。20年前も裏切り今もまたそんな裏切り行為をするのかと。お前には金を残しただろうと言うレントンでしたが、スパッドは自分みたいな薬物中毒者に大金を渡したらどうなるかわからなかったのかとレントンを責めます。スパッドは仕事を失い、妻と息子とも離れ離れになり自暴自棄になっていたのでした。そもそもの発端となった仕事をクビになった理由が、サマータイムに気付かず仕事を遅刻し他のすべての約束にも1時間きっかり遅刻し続けたのが原因なのが、スパッドらしいのですが。 レントンのかつての友人シックボーイは悪行から足を洗っておらず、相変わらずの生活をしていました。しかし盗撮で恐喝を行っていたシックボーイは相手にバレてしまい、新しい家業に乗り出そうとしているところでした。この恐喝行為も後々トラブルを引き起こすこととなります。そんなシックボーイに会いに行くレントン。再会を果たしたかつての親友同士はいきなり取っ組み合いの喧嘩になります。理由はもちろん20年前のレントンの裏切り行為です。レントンは現在の自分の身の上を話し、結婚はしたが子供はいなくて今は妻に追い出されている状態で幸せではないことをシックボーイに話します。かつては親友だった2人はビジネスを2人で始めようとなります。しかしシックボーイは心のどこかでレントンを許していない状態でした。 喧嘩中毒のベグビーは刑務所に服役中で、仮釈放もできず20年の刑を受けていてまだまだ出所できる見込みがありませんでした。そこでベグビーは刑務所仲間に自分の腹をわざと刺させて病院に入院します。病院から脱走したベグビーは結果的に脱獄に成功します。ベグビーは妻のところへ向かい、成長し大学生になった息子と対面します。ベグビーは自分が行なっていた泥棒稼業を息子に教えようと息子を同行させて盗みを働きます。しかし息子はまっとうな道を望んでおり、それを知ったベグビーは妻と息子の前から姿を消します。 レントンとシックボーイは新しいビジネスを始めるための資金作りに、あるパーティーに潜り込みお客のクレジットカードを片っ端から盗み、現金を引き出しまくります。またお金を融資してもらうために、正式なビジネスの場にも赴き聞こえの言いセリフを並べたプレゼンを行い融資を受けられるかの結果を待ちます。もし融資が出れば大金を手にすることができるのです。しかし突然、シックボーイの前にベグビーが現れます。刑務所にいるはずのベグビーの登場にシックボーイは驚きを隠せません。ベグビーはレントンを心の底から恨んでおりシックボーイは外国でのレントンの居場所がわかりそうだと嘘をつきます。ベグビーは裏切り行為を犯したレントンへの復讐に燃え、偽造パスポートを作るようにシックボーイに言います。ひとまずレントンと現在つるんでいることを隠したシックボーイですが、なんとクラブのトイレでベグビーとレントンは偶然の再会を果たしてしまいます。命を取ろうと追いかけるベグビーと必死に逃げるレントン。この場はなんとかレントンはベグビーから逃げ切ります。スパッドはその頃ベロニカのアドバイスで自伝小説を断片的に書き始めていました。20年前に5人でつるんでいた時も事がメインで書かれたものです。突然ベグビーがスパッドの元を訪れレントンの居場所を聞き出そうとしますが、ベグビーはスパッドが書いていた自伝小説に興味を示し、その小説の一文に心を打たれます。ベグビーは居合わせたベロニカのスマホでレントンとシックボーイを巧妙に呼び出します。深夜0時パブで顔を合わせたかつての4人。ここからまだままだ事件は巻き起こり、そして4人はそれぞれの道をそれぞれの思いと共に歩き出します。ベグビーに関しては戻ると言った方が正しいですね(笑) 続編はがっかりすることも多いパターンが定説ですが、個人的にはこのトレインスポッティングに関しては、僕は大満足な続編でした。懐かしすぎて感傷的になる感覚も手伝って、人生について考え切ない気持ちにもなってしまいました。嬉しかったのが前作に引き続き、走るシーンが多かったこと!トレインスポッティングはこうでなきゃって嬉しくなりました。笑っちゃうような演出も健在で楽しませてくれます。ベグビーとレントンのトイレでの再会シーンなんてまず演出がセンスの塊だし、それを演じる役者が上手いからこその上質なコミカルなシーンになっています。しかもその後は命がけの追いかけっこに発展するので笑った後には手に汗握る展開に観ていて飽きるはずがありません。キャストたちがそのまま続投してくれているのがまた胸アツで、もちろん老けているんだけど、見事に大人のカッコよさをまとっていて、これにも満足と言うか嬉しさを感じてしまいました。因果応報がテーマと言ってもいいかなってぐらい、人生についても考えさせてくれる作品です。でもまったくもって説教臭くはないのでご安心を。あらすじを読んでいただければわかると思いますが(笑)やっぱり『人生を選べ』は僕はとても好きなテーマです。劇中もユアンマクレガー演じるレントンが饒舌に話してくれます。ところどころ前作の映像を織り交ぜたりリンクさせたシーンがあるのもまた良かったです。レントンが車に向かって笑いかけるシーンなんて声を出して笑ってしまいました。映画によっては前作観なくても楽しめますよと書かせて頂いていますが、今回のトレインスポッティングの続編に関しましては、絶対に前作を観てから続編を観てください!2作品ともとってもおすすめ映画です!!                               ここからは映画「T2 トレインスポッティング」のネタバレを含んでいます。あらすじの結末まで解説していますのでご注意ください。目次20年間逃げまわっていたその地に戻ったレントンはあまり心を落ち着けることが出来なかった。それは母親の死に目に会えなかったのと、20年前に自身が犯したある出来事が故だった。レントンは20年前、この地で仲間達と日夜ヘロイン漬けの日々を送っていた。そしてある日、仲間の稼いだ大金を奪い逃走し今に至る。レントンはまずそのかつての友人スパッドに会いに行った。しかし彼の家を訪れた時スパッドは頭からビニール袋をかぶり自殺を図っていた。寸での所で助けたレントンだが、スパッドは助けたことに腹を立てた。20年前も、そして20年経った今もまた自分を裏切るなんて。レントンは何も言い出せなかった。その時スパッドは仕事をクビになり、妻とも別れ息子と離れ離れになっていた。部屋の隅には妻に宛てた遺書があった。レントンの一番の親友だったサイモンは今もなおかつてと変わらぬ生活をしていた。ヴェロニカという若い女性を連れ、男を恐喝。しかしある日男を隠し撮りしていたことがバレてしまう。そこでサイモンはヴェロニカに新たなビジネスを提案する。受け継いだバーをサウナにしようというのだ。そのバーは町はずれに位置するすたれたバー。地下ではマリファナを栽培し数少ない常連客を相手にするばかりだった。ある夜、そんなサイモンの前にレントンが姿を現す。久しぶりの再会に胸が躍る、と思いきや二人は突然取っ組み合いの喧嘩をはじめる。原因はもちろんレントンの20年前の裏切りだった。レントンはサイモンに自身の現状を明かす。子供もおらず、妻に追い出され居場所がないと。そして二人はまた手を取り合うことになった。しかしサイモンの心の中にはやはり裏切りの文字が重くのしかかっていた。20年にも及ぶ刑務所生活から逃れるためベグビーは仲間に自分の腹を突き刺すように言った。傷が深すぎるという多少の誤算はあったもの上手く病院へと移ることができた。そして看守の目を盗みとうとう外の世界へと脱出することに成功する。向かったのは妻の元だった。大学に通う息子と二人で暮らす妻は怯えながらもベグビーを迎え入れる。そしてベグビーはまっとうに生きる息子を半ば無理やり連れ出し、自分の仕事だと言い張る盗みに加担させる。しかし何度目かの盗み決行の夜、息子と妻はベグビーに反対する。その夜ベグビーは家を離れた。レントンとサイモンそしてヴェロニカはサウナを作る資金集めのためある作戦を決行。とあるパーティに潜り込み、参加者の財布からクレジットカードを片っ端から盗みとった。しかし帰る間際に一人の男に止められ無理やり歌わせられることに。なんとかその場を凌ぐため適当に歌を歌った所、なんとその場は大盛り上がりに。その混乱に乗じて二人はパーティから脱出。盗んだクレジットカードでじゃんじゃん金を引き落とした。ある日サイモンとレントンは大きなビルへと入って行く。そこは金を融資してくれるという場所だった。その為に二人はアプローチの方法を考えてきた。結果はいつになるのか、サウナを開くことが出来れば大儲け間違いなしのはずだと強く願う。レントンはある夜クラブで悲劇的な再会をする。たまたま入ったトイレの個室の隣に聞き覚えのある声が聞こえてきたのだ。それは相手も同じだった。ベグビーだった。レントンはすぐにその場から逃走、しかしベグビーはしつこく追いかけてきた。レントンがこの街に戻っていることは既にサイモンから聞いていたベグビー。サイモンの心にはまだレントンへの恨みは消えていなかった。長い追いかけっこの結果、多少の傷を負いながらもなんとか逃げ切ったレントン。次の日の朝、サイモンへベグビーのことを問いただした。二人の話が終わる前に、二人の前に一台の車が現れる。理由も分からず乗せられた二人、たどり着いたのは見知らぬ森の中だった。車の持ち主はこの街にある全てのサウナ持ち主だった。サイモン達のサウナ出店を許さないとしてここまで連れてきたのだった。そこで二人はサウナを出店しないことを約束させられ全裸で森に放置されてしまう。なんとかヴェロニカの住むアパートまで戻った二人は、ヴェロニカの部屋着を着ながら不満そうな顔をする。しかしヴェロニカからある話を聞き二人の表情は華やいだ。融資を受けられることが決まったのだ。10万ポンドもの大金を。ヴェロニカに自伝を書くことを勧められたスパッドは自分のため、そして家族の為に書き始めた。ヴェロニカは彼の話を面白いと言って聞いてくれる。書くことが楽しくなってきた。しかしある日時、スパッドが家へ帰るとそこにベグビーの姿があった。彼はレントンの居場所を求めた。そこへたまたま現れたヴェロニカ。少し前、スパッドは途中まで出来た自伝を彼女に渡していた。その結末が気になりヴェロニカはこの場に現れたのだ。ベグビーはヴェロニカから携帯を奪い代わりに二人を放した。そして奪った携帯でレントンへと連絡、サイモンのバーに呼び出した。レントンとサイモンはヴェロニカに呼び出され改装中のサイモンのバーへと来ていた。そこへ現れたのは血相を変えたスパッドだった。彼は慌てた様子で必死に必死に逃げろと言っている。そして窓や扉に鍵をかけながらヴェロニカの話をする。ヴェロニカは10万ポンドを持って逃げた。それはかつてのレントンのように。そこへベグビーが現れる。彼は鞄から銃を取り出しレントン達を脅す。狭い建物でのかつての想いを馳せた追いかけっこが始まる。レントンと同じくベグビーもまた必死だった。もう家に戻ることは無い、家族にもそう告げてきた。そしてその想いの中、ベグビーはレントンを追い詰める。助けに入るサイモンだが二人の前でベグビーはライフルを取り出した。もう終わる、そう思われたがスパッドが現れた。彼はベグビーに便器を叩きつけた。ベグビーは倒れその場は静まり返る。三人はベグビーの身体を車のトランクに入れた。彼はまだ生きていた。送る先は彼が脱走してきた刑務所だった。ヴェロニカは行方をくらませた。スパッドは自伝を家族へと持って行った。ベグビーは刑務所へともどり、レントンとサイモンはまた二人揃ってソファに腰かける。その後レントンは父の待つ実家へと戻る。そしてかつて自分が苦しみもだえた部屋へと足を踏み入れ、かつての自分に思いを馳せる。