このcdが100,000枚出荷された場合の原盤印税とアーティスト印税は次のようになります。 〇原盤印税 {2,500−(2,500×0.1)}×0.18÷10×3×100,000×0.8=121.5×80,000=9,720,000円 例)税別で1,000円のシングルcdで2曲入り+リード曲カラオケであれば、リード曲の作詞だけ採用されれば10円の印税です。これを例として計算してみましょう。 ・CDの出荷枚数の80%をかけます。(20%は販売店からレーベルへの返品相当分として除外します。 作詞家さんが2曲担当した1枚2,000円のcdを10,000枚出庫した場合、作詞家さんには90,240円の印税が入る という計算になります ちなみに cd1枚あたりの印税に換算するとわずか9円 です。 前回、今回は、本の印税の話です。「いくら印税もらえるの?」など、たとえば目次本記事の要約をなどを動画で知りたい方は下記をご覧ください。もらえる人は結構な額をもらえます。でもほとんどの人はリアルな額になります。たまに本を書いて、あとは晴耕雨読の日々を過ごせるなんていうのは完全なるファンタジーです。よほどの天才作家さん以外、イメージしやすいよう、具体的に印税の計算方法を紹介します。これが、印税の計算式です。本体価格とは本の価格、部数は発行した本の冊数のことです。※部数は、契約によって「発行部数」もしくは「実売部数」と2パターンあるのですが、印税率とは、出版社と著者との間で取り決める条件です。一般的に仮に1,300円の本が10万部売れて、印税率が10%。消費税が8%だったらあなたに支払われる この印税計算式の項目はすべて「かけ算」なので、部数にばかり気を取られがちですが、本体価格は本ごとに設定されますが、一般的な書籍の場合新書だと1,000円前後、文庫だと500円前後です。ちょっと難しいハードカバーの本で1,800~2,300円くらいが多いでしょうか。もちろん1万円以上するような専門書もあります。ピケティの『21世紀の資本』は5,940円でした。1200円の本と比べると約5倍違います。つまり5,940円の本が2万部売れると、1,200円の本で10万部売れたくらいの印税になります。一時期ピケティ算と言って、ピケティだったらいくらという冗談が業界内で流行ってました(笑)ということはそれに文庫や新書は、一般書と比べて、つまり高い安いだけでなく、本の内容や読者層などによって総合的に判断するものです。価格が高くても売れるもの、安くしたほうが売れるものと、商品の特性ごとに最適な金額を設定しましょう。※余談ですが、本体価格は再販制によって「定価」が守られています(本屋さんで値引きができない)。もし再販制を撤廃するなどして、販売価格が自由に変更できるようになったら、印税が今までより下がる可能性もありえます。部数が増えると印税額も増えるため、だからみんな増刷を喜んでいるのですね。ちなみに増刷は「重版」と同義です。以前放送された「重版出来」というドラマで、みんなが増刷を祝って手を打つシーンを観た人もいるでしょうが、実際にはあそこまで大げさにはやりません。でも10万部突破したりすると大台に乗ったということで、お祝いしてもらえたりします。(金一封が出たり)さて、この部数ですが契約条件にこの実売部数についても「出荷数」でカウントするところと「出荷数−返品数」でカウントするところなど、厳密には出版社ごとに違うので、「実売部数」と言われた場合は詳しくちなみに「実売部数」による印税契約を本ごとに設定される条件で、売り上げの何%が著者に支払われるかという割合です。実質的には「つまりなお、どんな大御所でも印税は著者のブランド力に依存しますが、実際はそれ以上に、出版社の体制で決まることが多いです。新人は一律5%とか、10万部出したことない著者は全員実売印税など、ちなみにもし、新人で印税が5%しかないと、著者は2%しかもらえないのか?という疑問が湧きますよね?確かに、もしそうなら厳しい話です。現実的には出版プロデューサーが企画を持ち込ませていただいたケースだと、出版社サイドもお気遣いいただいているのだと思います。(注:確認済み、皆さん本当にありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。)ちなみに僕の場合、プロデューサーが付いていない場合、新人だと初刷5%ということも多いです。また「増刷時に上げてください」とも言いづらいでしょうから、その意味でももちろん新人でも、最初から9%、10%くれるところもあるかもしれません。やはりキャッシュフローが安定している会社は条件の良いところが多いので、一人でデビュー作から高い印税率を狙うなら、いわゆる大手さんが良いと思います。ただし大手は出版点数も多く、広告予算を勝ち取るのにも激しい競争があるからです。vol.1の記事で出版のプロデュース料は300万円くらいが一番多いと書きました。僕らは250万円いただいています。僕らが250万円に設定しているのは、自費出版(200万円くらい)や企業出版(800万円くらい)とのバランスもありますが、ちゃんと経済合理的な理由があって、著者の僕らのプロデュース実績は1,200円で印税率6%だったとしてもつまり僕は出版プロデューサーは、「公益視点と利益視点」の2つを持つべきだと考えています。このようにプロデュース料というのは、経済合理性からも判断する必要があると思います。その際に最も参考になるのは、再現性に関する指標ですからね。出版プロデューサーに依頼するときは「平均部数」を確認されるとよいでしょう。あなたも著者として出版に取り組まれるときは「公益」と「利益」の両方の視点で考えてくださいね!どちらかだけだと、小さい著者になってしまいますよ!つづきさて、ここまで印税のシステムや条件に関して注意すべきことを書いてきました。特に印税率や本体価格といった条件は「かけ算」なので1%の違いが大きいですね。しかし本体価格や印税率がいくら良くても、増刷されなければ印税はそれ以上増えません。増刷される、つまり「売れる」ことが一番大事です。正しく印税について理解できたら、次は「売れる」本の書き方について知ってください。下記の出版セミナーで「売れる本」について公開しております。増刷率90%。平均部数49,000部。奈良県出身 同志社大学卒業後、学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。『血流がすべて解決する』(23万部)『奇跡の営業』(6.3万部)など主にデビュー作をプロデュースし、ベストセラーへと導く。業界では数少ない、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。業界の活性化を目的として、版元・書店との人脈を活かした合同勉強会や、新卒向けにメディア就活ボランティアも行なう。「営業だったからこそ、著者・出版社・書店に提供できるモノがある」と増刷ロジックや書店巻き込みマーケティングを駆使したプロデュースを行う。本は読者のためにある。という考え方から「ブランディングの為に本を出したい」とおっしゃる方には、笑顔でドロップキックをプレゼント(笑)【SNS等】出版にはいくらかかるの?費用は?【出版とお金の話】vol.1著者は出版でちゃんと利益を出せるのか【出版とお金の話】vol.3本を出版するためにやっておくべき具体的な行動15堀江さんにカミングアウトされた時、涙が出た理由【20万部の本が生ま...5分でわかる!商業出版・企業出版・自費出版の違いとはベストセラーは何万部から?意味と基準、調べ方【日本のトップ10も紹...祖父を思って作り36万部!編集者三宅隆史の「読者が手に取りたくなる...文庫本とはどんな種類の本?「単行本」との違い、発売される時期・タイ...【単行本とは】サイズや価格、刊行までの流れは?気になる「文庫本」と...献本はなんのためにある?→献本する意味や実際の手順をかんたん理解【印税とは】10万部で1400万円?印税の計算方法と契約【出版とお...本のジャンル・種類はいくつあるの?ベストセラーは何万部から?意味と基準、調べ方【日本のトップ10も紹...「増刷」と「重版」の違いは?気になる出版用語を整理しました 書籍とは?書物との違いや「本」のさまざまな呼び方を整理しましたc Copyright 2016 出版TIMES.

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