ラジオ天気図の書き方(3)気団と前線 | 職場を生きるための知恵 . 短い時間で強い雨が降る.
!今日から博士だ生活に役立つ気象防災情報運営者で気象予報士の空を見ること・天気図を見ること・衛星画像を見ることに喜びを感じます。読書とブログ、身の回りの科学話&エセ科学話も大好き。\フォローしてね/ © 2020 晴ノート(はれのーと) All rights reserved.

雨は比較的弱く、長く続く。 温暖前線は幅が広いため、天気の変化がわかりやすく、色々な雲が現れます。雨の降り方は比較的弱く、長く続くことが多くなります。 2.寒冷前線 天気図では青と三角で表現. SHARE停滞前線・・・理科でも習うし、天気予報でも聞くけれど記号の見た目は閉塞前線とよく似ていて間違えやすいですね。停滞前線ってそもそも何?何か停滞してるの?停滞前線は冷たい空気(寒気)と暖かい空気(暖気)の他の前線と違ってあまり移動しないからどんな天気になるの?天気は・・・弱い雨や強い雨で色々だね。う〜ん、どうにも文章だけでちょこっと読んでも解りにくいですね!そこで「停滞前線」について気象学を学んだことがない人にでもわかるように図・イラストをたくさん使ってお伝えします!▼好きなところから読む▼目次停滞前線の記号は、上の図のように半円とトゲ▲が、交互に逆方向についています。カラー天気図だと、青と赤に分けた記号になっています。赤が温暖前線と同じ記号で、暖かい空気の進む方向を表していて青が寒冷前線と同じ記号で、冷たい空気の進む方向を示しています。停滞前線で何が起きてるかと言うと・・・▼気象予報士を目指す人への情報▼天気図に前線を書き込む人が、何を条件にこれは・・・停滞前線だな!と決めているかというとと教科書には書いてあります。(※現実は教科書通りになるわけじゃない)地上天気図の等圧線とは並行にならなくても、500hpaの等高度線と並行だったり停滞前線は他の前線と違って、温度傾度が小さいので850hpaの相当温位や水蒸気画像(衛生画像)も合わせて前線を解析します。なお、前線の解析は気象予報士試験に出ることが多いと思いますが、停滞前線の解析は試験にでないと思います。´д` ;停滞前線は「梅雨前線」や「秋雨前線」などが代表的な前線です。実際には、どうなっているかというと・・・多くの場合、停滞前線で発生している雲は「乱層雲」です。※「乱層雲」ってどんな雲なのか、詳しくはこちらでお伝えしています。でも・・・などには、雨雲が発達し「積雲」や「積乱雲」が次々に生まれることもあります。※「積雲」「積乱雲」ってどんな雲なのか、詳しくはこちらでお伝えしています。もちろん、乱層雲や積雲・積乱雲は代表的な雲であって、他の雲だってできますよ。じゃあ、停滞前線の天気は・・・停滞前線での雨は、シトシト降ることが多い。↓でも時にザーザー!静かに降ってみたり、激しく降ってみたり条件が揃ってしまうと豪雨を何時間も降らせてみたり・・・停滞前線って見た目では判断できない情緒不安定キャラなのです。危険かどうかを見分けるには、専門天気図をチェックしないとわかりません。停滞前線の断面のイメージは、このように↓冷たい空気(寒気)と暖かい空気(暖気)の力関係が同じくらいで、どちらに進むでもなくバランスの取れた状態になっていると考えられます。動きが停滞しているということは「どちらの勢いも同じくらい」とかんがえられますからね。といっても雲ができて雨が降るんだから、前線のあるところには「上昇気流」があって、冷たい空気の上に暖かい空気が昇っているはず!では雨が降るのは、停滞前線のどの辺か???停滞前線だけのことではないですが、地上天気図に描かれた前線は冷たい空気(寒気)の上に暖かい空気(暖気)が持ち上げられる(自分で上昇する)境目の地面に接しているところです。だから前線でできる雲は、暖かい空気が冷たい空気に持ち上げられてできているわけなので・・・冷たい空気(寒気)側、つまり北側に雨域ができるはずですね。よく天気予報の天気図で見かけるは、低気圧の中心から伸びていて、同じ方向(反時計回り)に進む前線です。そして温暖前線に寒冷前線が追いついた時に、閉塞前線が誕生するのです!じゃあ、停滞前線は?????温暖前線や寒冷前線とつながっていたりするけど、どちらかが変化して生まれるわけではないのです。停滞前線の記号は半円とトゲ▲が互い違い「梅雨前線」や「秋雨前線」が代表的な停滞前線です。発生する条件は発生する雲と天気は雨が降る領域は、理論的には地上の前線の北側(冷たい空気側)。停滞前線は寒冷前線や温暖前線から変わったものではない。停滞前線、奥が深いです!停滞前線と閉塞前線の違いについて、こちらで記号や天気などを前線断面のイメージ図を使って超わかりやすく解説しています♪↓ ↓ ↓寒冷前線と温暖前線のちがいについては、こちらで詳しくお伝えしています。↓ ↓ ↓スポンサーリンクCATEGORY :TAGS :【今日風が強い理由】狭い範囲で気圧の差が大きいって意味わからん?!【スコールとはどんな天気?】雨ではなく風のことだった?

停滞前線って梅雨前線や秋雨前線でよく登場しますが…どんな記号で、どんな天気になる前線なのか。なぜ「停滞」っていうの?停滞前線の断面はどんな状態になっているのかや、雨域は前線のどの辺にあるのかなど、今まで停滞前線についてこんなに深掘りした記事はあったのか? ラジオ天気図の等圧線をより正確に書くためには、やはり気象の知識が不可欠です。ラジオ天気図では、一部の等圧線情報は教えてくれるのですが、記入用紙の全部を埋めてくれるほどの等圧線情報は与えてくれません。そういう空白のエリアを等圧線で埋めるにはどうしても気象の知識が必要になってきます。もし、これからラジオ天気図を書いてみたいという方は、1冊、気象の本を買うことをお勧めします。そして、自力で天気図を書いてみて、実際の気象庁の天気図と見比べることによって、記入技術を高めることができると思います。 天気図を記入するにあたって、一番知っておかねばならない気象知識はなにかと考え、「気団と前線」ではないかと思いましたので、今回のブログでは「気団と前線」を取り上げることにします。 下の絵には、水槽があって、右と左には性質の違う空気を入れています。(仮想ですが・・) この水槽の仕切りをとると暖かい空気は上に行こうとしますし、冷たい空気は下に行こうとしますから上図のようになります。そして、性質の違う空気のぶつかるところの地上部分(今回は温暖前線マークで表しています)が前線と呼ばれる部分です。 この性質の違う空気のぶつかるところ(前線)では次のような温度分布になっています。前線付近で温度線が込み合った状態になっていますね。これは、前線付近では、気団が「気団変質」を起こしているからです。 次の絵は、日本付近を取り巻く気団です。今、この時期は、日本の南東にいる「太平洋高気圧」の影響を受けますが、これが気団で言うと「小笠原気団」です。小笠原気団は、「高温・多湿」でこれが夏のじめっとした空気をもたらすわけです。 それに対してシベリア気団は、冬の代表気団です。この気団から日本列島に向かって吹く風が、乾燥していて、かつ、非常に冷たい空気をもたらします。 オホーツク海気団は、梅雨の時期に優勢になる高気圧で、東北地方に「やませ」という冷たくて湿気のある空気をもたらし、稲の生育に影響を与えます。 揚子江気団は、春や秋の移動性高気圧に代表されるように、日本付近にやってくると、暖かくてからっとしたさわやかな空気を届けます。 次の絵は寒冷前線と温暖前線の模式図です。寒冷前線は、冷たい空気が、暖かい空気の中を潜り込むかのように突き進んでいきます。冷たい空気で作られた坂道に、強引に暖かい空気を乗せていくイメージですね。この前線付近では、急激に雲が発達し、雷などの非常に激しい現象をもたらします。 温暖前線は、暖かい空気が冷たい空気の上を緩やかに昇っていきます。緩やかな坂道を空気が登って行くイメージですね。寒冷前線のような激しい現象はあまり起こりません。温暖前線が近づくにつれて天気は、緩やかに下り坂になっていきます。 次に、天気図で、気団と前線の様子を見てみましょう。矢印は風の流れの模式図です。高気圧からは、時計回りの風が吹いていて、外へ空気を吹き出すイメージです。太平洋高気圧から梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が送り込まれます。前線の北側では、太平洋高気圧とは性質の違う気団があって、梅雨前線へ空気を送り込んでいます。 ここ最近は、毎年この時期になると、どこかで豪雨被害がありますが、これは梅雨前線に向かってピンポイントで暖かく湿った空気が送り込まれ、かつ前線の位置が変わらないために起こるものです。どこに湿った空気がピンポイントで送り込まれるのかについては、残念ながら、現在の予報技術をもってしても当てられません。 今日は、気団と前線についてお話ししました。こういう気象知識を持っておくと、ラジオ天気図を書く上でも役に立ってきます。 ラジオ天気図の書き方(1)はこちら    ------------------------------------------------------------~ 補 足 ~ 次の図は、気象予報士を目指す方には、もう見慣れた天気図ですね。  説明すると、上図は1500m上空の天気図で、線は1500m上空の温度線です。(厳密にいうと相当温位線と言いますが)1500m上空の天気図を使うのは、前線や気団の様子が、地上とそんなに変りなく、地上よりもわかりやすいからです。 性質の違う気団と気団がぶつかったところに前線ができるのでした。 上図で水色で塗られたところは、「前線の北の気団」、AからDまでありますね。 赤で塗られたところは「前線の南の気団」です。 Eから日本列島まで、東にかなり伸びていますね。 すでに説明した通り、前線付近では温度線が混むのでした。今回はその部分をオレンジで塗ってみました。 気団と気団がぶつかり、温度線が混んでいるところ、つまり、そこが「前線」ということになります。 気象予報士試験では、「前線を描いてください」というような問題も出てきますから、こういう図に慣れておく必要があります。